和久井祥平

2007 年 4 月、三井物産が国内初となる船舶投資ファンドを設立した。「Akebono Capital」と名付けられたこのファンドは、シンガポール政府が船舶ファイナンスの振 興を目的として実施している優遇税制“Maritime Finance Incentive(MFI)”を利用し、 シンガポールに設立された。 続く 6 月には不動産ファンド運営の GCM が「GS イーグルファンド」という船舶投資 ファンドを設立すると報じられた。また、それらに先立つ 2007 年 1 月には、みずほ証 券が1,000億円規模の船舶投資ファンドを設立すると発表している。 海外に目を向けると、シンガポール取引所に3つの船舶投資ファンドが上場している。 また、先のMFIは、昨年施行されて以来、「Akebono Capital」を含む4ファンドが適用 を受けている。